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●ビアッジ、YZR-M1で再び勝利
 10月13日、Moto GP世界選手権シリーズ第14戦マレーシアGPが、当地のセパン・サーキットで決勝を行い、Moto GPクラスは44分1秒592でマックス・ビアッジ(イタリア、ヤマハ)が優勝、今季2勝目を飾った。
 ポールポジションからスタートを切ったアレックス・バロス(ブラジル、ホンダ)に続きビアッジのトップ2が逃げる展開となるが、以下、加藤大治郎、宇川徹、バレンティーノ・ロッシ、カルロス・チェカと4ストローク勢が追い上げる。レース中盤になると、ロッシがアタックを仕掛け始め宇川との激しいバトルとなり。その隙にマックス・ビアッジがペースを上げ、2位以下を大きく引き離し、そのままチェッカーを受けた。

★ホンダ勢タイヤのグリップに苦戦
 加藤大治郎(ホンダ)は、予選2日目の転倒で首を痛めてしまい、苦しい状況の中での決勝レースとなった。トップ集団に加わるものの徐々にタイヤのスライドに悩まされペースが上がらない我慢のレース展開となり4位に終わる。バレンティーノ・ロッシ(ホンダ)も、ブレーキとリアタイヤに違和感を感じながらも、滑るタイヤを豪快なライディングによってカバー。強引な突っ込みやアウトにはらむコーナーリングを演じながらも2位を死守した。宇川とバロスも後半ペースが上げられない状態だったが、バロス3位、宇川4位でレースを終える。

中野真矢、YZR-M1初ライドで大健闘
 今大会からヤマハの4ストロークマシンYZR-M1が、中野真矢、オリビエ・ジャックに投入された。ホンダのライダーと違い4ストロークに慣れない中野は、前日の予選でマシンの限界点を越え激しく転倒。1台しかないM1をメカニックが懸命の努力で修理を終え、無事に決勝レース出場となった。16番手からスタートした中野はファーストラップで一気に8番手までポジションを奪回。サテライトチームで初ライドでありながらも、同じマシンに乗るワークスチームのカルロス・チェカを抜いて6位となる大健闘。「レース中盤頃からようやく少し慣れて、4ストロークマシンのスライドの特性や、ライン取りがわかってきた」と25歳になって初のレースを笑顔で語った。
 一方、ジャックは慣れないマシンで無理をしすぎ、最初の1コーナー進入で転倒、リタイアとなってしまった。

★ヤマハ、巻き返しを目論む
 ビアッジの今季2勝目を揚げて、YZR-M1もシーズン後半に入ってからの熟成も進み、いよいよホンダと肩を並べる程の戦闘能力を発揮し始めた。ヤマハの4ストロークは、ホンダより半年以上も早い時点で海外テストセットしていたものの、今シーズン幕開けからのヤマハ勢は、苦戦のレースをしいられていた。しかし第6戦カタルニアではエンジン、車体と全く新設計の4ストマシンを投入、その後も改良が進み、第10戦チェコと第13戦マレーシアではビアッジのライディングによって勝利を揚げるまでとなった。YZR-M1に乗るライダーは、マックス・ビアッジ、カルロス・チェカ、純ワークスとは多少仕様が異なるが、中野真矢、オリビエ・ジャックの現在4人。そしていよいよ第15戦オーストラリアからは、2ストロークマシンで現在ランキングトップのノリックこと阿部典文にも供給が決まっており、いよいよヤマハの巻き返しが始まりそうだ。

■マレーシアGP Moto GP決勝リザルト
順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M. ビアッジ Marlboro Yamaha Team Yamaha 44'01.592
2 V. ロッシ Repsol Honda Team Honda 44'02.134
3 A. バロス West Honda Pons Honda 44'03.164
4 宇川 徹 Repsol Honda Team Honda 44'03.830
5 加藤大治郎 Fortuna Honda Gresini Honda 44'10.067
6 中野真矢 Gauloises Yamaha Tech3 Yamaha 44'24.592
7 C. チェカ Marlboro Yamaha Team Yamaha 44'25.952
8 K. ロバーツ Telefonica Movistar Suzuki Suzuki   44'26.301
9 L. カピロッシ West Honda Pons Honda   44'29.261
10 阿部典史 Antena3 Yamaha D'antin Yamaha 44'43.403
11 粱 明 Team Suzuki Suzuki   44'44.195
12 J. マクウイリアムス Proton Team KR Proton KR   44'47.353
13 J. v. d. グールベルグ Kanemoto Racing Honda   44'49.908
14 S. ジベルナウ Telefonica Movistar Suzuki Suzuki   45'02.862
15 G. マッコイ Red Bull Yamaha WCM Yamaha 45'14.688
16 J.L. カルドソ Antena3 Yamaha D'antin Yamaha 45'17.095
17 R. ラコーニ MS Aprilia Racing Aprilia   45'23.105
18 J. ホプキンス Red Bull Yamaha WCM Yamaha 45'44.276
19 A.ピット Kawasaki Racing Team Kawasaki 45'49.748
DNF 青木宣篤 Proton Team KR Proton KR   39'00351(-3laps)
DNF 原田哲也 Pramac Honda Racing Team Honda 23'58.623(-10laps)
DNF O. ジャック Gauloises Yamaha Tech 3 Yamaha 06'28.024(-18laps)

●バックナンバー
●第15戦オーストラリアGP
●第14戦マレーシアGP
●第13戦パシフィックGP
●最高峰Moto GPレースがもてぎにやってくる

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